こんにちわブログ担当Tです。前回ブログで、自動販売機の設置安全基準についてお話をさせていただきました。どこの業界でも当然に安全第一ということですね。では設置基準を遵守したうえで次に考えることは?
「どうしたら利用しやすい設置になるのか?」「売上が上がる自動販売機になるのか?」を考えながら設置場所や設置方法を工夫していかなければならないですよね。
実は細かい配慮やこだわりで自動販機の利用促進につながり、売上が上がるなんてことは、よくある話なんです。そのあたりを実例を交えながら、皆さんにお話をしていきたいと思います。
昨年のコロナ禍によるパンデミックによって、人の流れが大きく変化いたしました。いままで人が滞留していた場所に人が来なくなり、街の風景が様変わりしましたね。観光地や繁華街、オフィス街など、こんなにも変わるものかと本当に実感しました。そうなると当然そういった場所の自動販売機の売上も下がってしまいます。当たり前の話ですが、小回りの利く自動販売機・非接触ビジネスといわれる自動販売機でも人の流れがない場所での設置は、本当に難しいです。そういった人の流れをよく観察する。どういう人が、設置を考えている場所に来るだろうか?ということを想定しないといけません。
じゃあ、車などの往来が激しい大通りが良いのか?単に駅前が良いのか?というと必ずしもそうではありません。車が止めにくい通りは厳しいです。逆に一方通行の通りでも駐車しやすいと問題ありません。路地裏でもその先にたくさんの人が目的とする場所があれば、購入対象者が増えるのです。住宅街の中でも大通りに出るまでコンビニが無い!なんてこともざらです。目立つにこしたことはありませんが、購入対象者にならないとだめなんです。
設置場所の選定で気を配ること(主にアウトロケーション)
1.駐車しやすいこと→駐車しにくい国道は見込みが落ちます
2.住宅街や路地裏でもOK。その先に目指す場所(学校やお店、施設)があるか?
3.コロナ禍で公園周辺の売上が急増中(人流の変化見極めること)
4.店頭の自販機でも利用目的のついで買いにつながるのか?小売りなどよりも飲食店の店頭が良いのは、食後の一服のコーヒーなどにつながる
5.競合が少ない。他社自動販売機やコンビニなど。また競合があっても分析し弊社自動販売機に優位性を持たせれば見込みは上がります
6.マンションの場合は戸数、駐車場(コインパーキング)の場合だと、駐車台数や稼働率を見たりもします
7.自動販売機の売上は、どれだけ固定客をつけるかで売上がほぼ確定します。観光地などは別として、毎日のリピートがとれる場所であるかを見きわめております
自動販売機のインドアの場合は単純に、社員数や利用者推移が決め手となるので簡単です。アウトドアはどれほどの人々が対象になるのかを推測しないといけないので、見込み売上を立てるのに、経験や知識が必要になります。加えて周辺データですね。周辺の自動販売機のデータや似たような設置場所があればそこから推測します。近年は自動販売機もむやみに簡単に設置をしなくなりました。売上とのバランスが取れないと、自動販売機本体の償却ができないからです。むやみな設置で経費が重なれば、適切なサービスが維持できないと同時に、せっかく設置をされた自動販売機オーナーにもご負担になりかねません。私たちはプロとして目利きをしっかりと持って提案をしております。
次に自動販売機の設置方法(向きや位置、障害)にも確認が必要です。設置場所がどんなに良くても、購入しずらい、とか目立たない。などがあると本当に残念です。たくさんの人が前を通るなかで訴求していかないといけませんし、購入しやすくないといけません。
1.自動販売機の前に障害がないか?前がほとんど駐車スペースになると。ほぼ購入できません。消費行動として購入しずらいです。車に傷がつかないか心配?など
2.自動販売機の高さは適正ですか?花壇やブロック、地面の高さが上がっている場所に自動販売機を置くと、商品ボタン(特に上段)が押しにくくなります。お子様やお年寄りの方は厳しい場合もあります。商品が取り出しやすくなる一方、目線が変わるので、商品訴求で上段サンプルが弱くなる場合があります
3.私有地や駐車場などでも敷地内に入らないと買えない。とくに私有地なら1メートルも中に入ると、まず敬遠されます
4.自動販売機の設置向きは公道向きに設置できるにこしたことはない。商品サンプルすべてを通行者に向けるとキャンペーンや新商品への導きに効果を発揮します。すこしでも購入動機につなげる。特に競合があればぜひ正面を向けたいところです
5.自動販売機の本体サイズを小さくしてでも敷地の外に向けることは、いうまでもありません。
6.インドア設置を思い切って外に出して、社員の固定客+アウトドアのお客様を誘い込む場所の変更も検討しましょう
自動販売機には様々なサイズがあります。そして新聞紙一枚分のスペースがあれば十分に設置できるため、売上が上がるために私たちは思案します。どうせ置くなら売上をUPしたいし、ご利用いただき、便利だなぁ。ってやっぱり思ってもらいたいですよね。自動販売機を運営している会社にはそれぞれ個性もあります。各メーカー年間にたくさんの新商品を毎年出しますが、すべてを自動販売機で採用できないですし、消えていくものもたくさんです。今の時代の流れから売れ筋を見つけるのも大切ですが、この地域で人気の一品を探すのにも私たちは楽しんでいます。この商品探していた!って時おり言われるのがうれしいんですよね。オペレーター冥利に尽きます。
コロナ禍のなかで、たくさんの人が一息つきたいと願っています。そんなたくさんの人の気持ちにお応えできるよう、まだまだこだわり続けていきます。今回も最後までブログをお読みいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いします。