自動販売機の気になる電気代(消費電力)は?

皆さま、こんにちわ。ブログ担当Tです。今月もブログ閲覧ありがとうございます。今回も自動販売機を設置するにあたり、必ずご質問をいただく内容に事前にお答えしていきたいと思います。上記ブログ見出しにあります、ずばり「自動販売機は月額どれくらい電気代がかかるの?」です。必ず聞かれる質問のTOP3に入りますね。間違いなく。確かに気になりますよね。

弊社WEB内/自動販売機の消費電力量の推移表を見ていただければ、お分かりいただけると思いますが、電力量に関しては年々省エネ化が進み減額しているのがまずは分かります。自動販売機は以前、庫内全体を冷やしたり、温めたりしていました。自動販売機の下から上まで全体をです。以前は細かな制御ができず、全体を冷温することしかできませんでした。しかし自動販売機の仕組みは、下から順番に商品を販売していきます。上から商品を補充し、商品が下に落ちていく仕組みだからです。一番上にあってもよく冷えていました。大変不効率です。また断熱効果や密閉性が甘く、一日中頑張って働いてくれていました。(笑)

次に昼夜関係なく、冷やしこんだり、温めたりもしていました。照明はもちろん蛍光灯です。正直照明に関しては、ほとんど消費電力量はかかりませんが。

これらの点を年々解決していきました。庫内の温度管理に関しては、現在は基本的には、一番下が一番冷たく(温かく)、その上がほどほど冷たく(温かく)、一番上は常温です。自動販売機が学習しながらこれらを制御しています。これが理想の状態なのです。消費電力の軽減と合わせて、商品への負荷も削減(加温による劣化防止など)になります。商品をおいしくいただく重要ポイントでもあります!(イエイ!)

そして優れた断熱材を使用することで保温性を高め、自動販売機庫内の気密性を高める設計に変わり一度冷やす(温める)と理想の温度を長く維持します。その分、自動販売機が省エネ運転でらくらく稼働なのです。その代わりに以前よりも自動販売機の奥行が数センチですが、深くなったり、商品の収納本数が少しですが減りました。

そして昼間に自動販売機が冷やしたり、温めたりせず、安価な深夜に冷やし込んだり、温めたりもするようになりました。東日本大震災の時には深夜電力の利用が言われていましたので業界としてはいち早く対応をしておりました。この機能に、先ほど紹介した断熱性や気密性が連動し、深夜に冷やしこんだ(温めた)商品が一日中維持されています。(もちろん日中に商品補充のために扉を開閉したり、何百本も売れると、温度維持のために自動販売機は稼働します)

そして革新的に消費電力量を下げたのは、ヒートポンプ機能による冬季HOT時の電力量の削減です。年表の2013年くらいからぐっと下がっているのは、そのおかげです。ヒートポンプ機能とは家電、特にエアコンなどでも採用されていますが、自動販売機内を冷やすためにコンプレッサーが稼働するのですが、その時に出る廃熱を以前は外に捨てていましたが、この廃熱を冬季HOT時に利用するのです。つまりHOTの部屋に送り込み、ヒーターの利用を極力抑えることで、消費電力量を可能な限り削減しているのです。地味ですがこれで一気に下がりました。自動販売機は基本的に夏が一番消費電力がかからず(冷やすのみ)、冬が一番消費電力がかかります。(冷やす+温める)

自動販売機の機能や性能をたくさん並べました。じゃあ、電気代は、いくらなの?と聞かれると、平均2,000円/月間とお話をいたします。その根拠は?と聞かれると、実際に弊社が自動販売機だけを動かして電気代を支払うロケーションでの支払額だからです。冬はもう少し高くなりますし、夏場で安いときは1,000円台の前半で済む場合もあります。だから平均2,000円位です。以前は5,000円以上かかっていました。本当に安くなりました。

しかし以下の点にご注意ください。

1.べらぼうに高い電気単価の契約でないか?ビルなどによりテナントに高い単価設定をする場合があります。

2.雪深い山々の中などの豪雪地帯でないか?実はヒートポンプはそのような状況下では動きません。ヒートポンプでは追いつかないので、ほとんどがヒーターでの加温になります。

3.自動販売機の売上が凄すぎて、商品を常に冷やしたり、温めたりしてる。商品が動くということは、自動販売機内の温度が維持できません。また冷やしたり、温めたりする面積を広げます。頭がいいから。お客様にご迷惑もかけられませんからね。でもこれは、当たり前ですが売上が凄いので、それ以上に自動販売機の運営で利益がしっかりとれるということですので、ご安心ください。

4.自動販売機にも小さなものから、大きなサイズのものまであります。しかし標準機と大型機でもさほど変わりません。倍とかいうことはありません。逆に超薄型機と言われている奥行30センチ強の自動販売機は薄すぎてヒートポンプ機能がつけられないので、サイズのわりに割高です。商品もあまり投入できませんし。不効率極まりなしです。ご注意ください。

5.余談ですが、最近はやりの冷凍自動販売機は月額7,000円位は見ておいた方が良いです。飲料自動販売機に対して、冷凍自動販売機は、HOTはありませんが、365日24時間冷凍保存を自動販売機全体で行わないといけないからです。下だけ冷凍するとかではありません。また商品搬出が少し飲料自動販売機と違います。冷凍温度を緩めると、溶けてしまいます。アイスは溶けてしまうと変形しますし、生ものは大変危険です。運営を検討されている方はご注意ください。真剣にご検討の方は、弊社でしっかりしたサポートや販売もしております。

とにかく最近の自動販売機は環境に配慮し、少ない消費電力で大活躍しております。業界挙げて、省エネ活動に取り組んでおります。また年式が落ちた自動販売機でも再生し、再塗装で見た目も新品!自動販売機のコンプレッサーや断熱材を取り換えたり、ヒートポンプ機能を追加したり、LED照明に交換して、再度社会のお役に立つように送り出しています。さらに最終的には、建設現場に持ち込んで最後の最後まで様々なところで多くの人々の瞬間に幸せをお届けしています。(イエイ!)

ですので電気代が気になる方はご安心ください。そんなにかかりませんよ。また電気代を下回る設置場所には、しっかりしたオペレーターなら設置はしません。非接触型販売スタイルとして、あらためて注目を集めている自動販売機ですが、機材運営には皆さんが思っている以上に多額の費用が掛っています。機材代だけでなく、設置後の修理やトラブル対応のための費用。そしてオペレーション費用は人件費だけでなく、ボトルカーといわれる車両、ガソリン代、様々です。設置場所と電気代だけで効率よく利益を産みだすこの仕組みは素晴らしいと思いませんか!自動販売機設置オーナーが儲からなければ、私たちオペレーターはもっと儲かりません。また福利厚生で価格をできる限り下げて、手数料なしでも、電気代はその程度です。安心して社員の皆さんに還元してあげてください!手軽に職場でリフレッシュ!生産性がそれで上がるなら安いものです。

自動販売機は本当に少ない電力で365日24時間働く、本当に頼りになるやつです。まだまだ進化を続ける自動販売機を見守ってください。今回のブログはこの辺で。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。またご質問などありましたら、お気軽にメールでお問合せ下さい。電話・メール・ブログでお答えいたします。ではさようなら。

弊社のWEBサイトでも、自販機の電気代の省エネ化に関してのデータを記載しております。くわしくは、そちらをご覧ください。