自動販売機の安全な設置基準とは

こんにちはブログ担当Tです。今回のお話は自動販売機の設置について。

みなさんの身の回りにある自動販売機ですが、当然ただ自動販売機を、ぽんと置けば良いものではありません。店舗前や駐車場などのアウトドア、オフィスや食堂などのインドア設置など。様々な場所に安全最優先で設置をしております。その辺りのルールをみなさんに、わかりやすくお伝えしたいと思います。

自動販売機の設置基準に関しては、JIS規格「自動販売機の据付基準」が定められており、据付方法や耐震性、据付面対策が規定されております。その基本基準をもとに各飲料メーカーが責任をもって安全第一で据付作業会社と弊社のような自動販売機オペレーターと協力して設置をしています。近年、地震や台風、豪雨などの自然災害による被害を受けて、毎年のように見直しをすすめ、消費者のみなさんに安心してご利用がいただけるように、取り組みを続けております。それでは設置方法について、いくつかご紹介をいたしましょう。

1.アウトドア/コンクリート面へのアンカーボルト設置

画像の通り、自動販売機の下地がコンクリートの場合は、直接アンカー固定をおすすいたします。4本足すべてにプレートを使い地面としっかりと固定する。このことにより、強い揺れや豪雨などによる水の流れにもしっかりと固定を維持できます。車などの直接衝突にもかなりの強度を維持できます。ただし接地面にはドリルで穴をあけ、アンカー金具を埋め込みますので、跡が残ります。撤去後にその穴をコンクリートで埋めることで多少の補修はもちろん可能です。一番強度が確保できる設置方法です。ただし下に水道管や何かしらの電気系統の配線が埋設されていないかを確認することが必要です。

2.アウトドア/アスファルトや土などへのコンクリートブロック設置

画像はアスファルト面のコインパーキングへの設置です。アスファルトは一見、地面が硬いように見えますが、アンカーボルトなどの固定は有効ではありません。気温が高くなると柔らかくなり、アンカーボルトの効果が極端に下がります。そこで他の土や砂利などと同じく、コンクリートブロック(長さ80センチ~90センチ・幅30センチ)を複数枚(2枚~)敷き、自動販売機をブロックと連結させて設置いたします。ブロック枚数は設置面や周辺状況、自動販売機の大きさにより異なります。自動販売機が転倒ないしは、動くことがないようにブロックの質量をJIS基準から算出して決めています。こちらも十分な安全基準を確保できますが、高さが10センチほど上がること。自動販売機本体スペースより広めにスペースを確保することが必要になります。

3.インドア/転倒防止板での設置

ショッピングモールなどでもよく見かける設置方法です。鉄製の板2枚で自動販売機を設置します。板の長さは80センチもしくは90センチ。建物の総階層数や設置階層により長さが決まります。板は自動販売機よりも必ず前に飛び出しており、前倒れ防止の役目を果たしております。自動販売機利用中に倒れてこないように基準が定められております。もちろん板は、面取りがされ、厚みも抑えられているため、つまづく心配はありません。以上のように自動販売機の設置環境に合わせて私たちは業界全体で厳しい基準を定めて、利用者の安全を必ず確保しておりますので、安心してご利用いただけます。

アウトドア設置に関しては、私有地であること。公道にはみ出していないことが最低の条件です。側溝などもNGですし、1センチでもはみ出していると設置ができませんので、ご注意ください。スペースに応じて自動販売機の大きさを調整しましょう。

このように自動販売機の設置は安全面と使いやすさを考えて行っております。事故が起きてからでは遅いので、安心して設置をお任せできるオペレーターを探してくださいね。それでは次回は売れるための設置のノウハウについてブログを更新する予定です。楽しみにお待ちください。

ありがとうございました。