自動販売機設置の最新事情について

いつもブログを楽しみにしている皆さんこんにちは!ブログ担当Tです。今回のブログのテーマについてですが、自販機設置の事情についてお話をしていきましょう。

これまで自販機設置の基準や知識について皆さんの疑問にお答えしてまいりましたが、最近自動販売機を設置したいけど業者が見つからない?どのように相談をすればよいのかわからない?なんてお声をよくお聞きします。当然に弊社の営業部にもご相談は毎月たくさん来ます。そのへんのことも踏まえてお話をしていきましょう。

まず新規にご相談をいただく事例として3つ挙げたいと思います。まず1つ目、新規OPENの事務所やお店に自販機を設置したいという事例。コロナ禍明けでこういったご相談をいただきます。

事例1:事務所やお店に自販機を設置したい

事務所や工場なら、①所属人数②インドア or アウトドア③収益 or 福利厚生目的④電源・スペース状況が必要です。特にインドアになると、購入人数が限定されます。あまりに少ない人数であれば、その時点で設置が難しくなります。お店などのアウトドアになると、①業態②電源・スペース状況③自販機への商品補充時の駐車スペースなど。特に最近ではインドア、アウトドアの区別なく自販機への商品補充に障害や日時指定があると、まず断られる可能性が高くなります。すぐそばで駐車ができず、離れた場所やコインパーキングに駐車しての管理は、コストがかかりすぎてしまいます。また日時指定や2階や3階への商品の手上げなどになるとスタッフへの管理負荷がかかり、これも断られる可能性が高まります。これらは自販機業界でも働き方改革の一環で大変厳しくなってきているからです。業界団体あげて取り組みを強めていることもあり、この辺りは柔軟にご相談をいただければ商談がスムーズになるのではないでしょうか。

事例2:業者より撤去申し入れがあった

2つ目に既存の自販機が設置されているが、業者より撤去申し入れがあったため、新たに自販機を設置してもらえる業者を探しています。というご相談です。この手の相談は、実はかなりあり、弊社でも毎月10数件以上あります。こういう場合は、残念ながら自販機の売上が悪い、もしくは条件が合わず採算が取れないので撤退というものです。このパターンの場合は、弊社でも簡単にはご相談に乗れないことが多いです。ただ弊社では売上のデータと周辺状況に応じて、新たな売り方や飲料メーカーにチェンジしてお応えできる事例も数多くあります。飲料メーカー系オペレーターは販売の仕方に制約があり、売り方を変えることにも限界があるのです。また直接ご提案できなくても提携オペレーターにつないで設置するなんてこともできちゃいます。そこは業界ネットワークを広く持つ弊社の強みです。

事例3:購入した自販機を使っていたが故障した

そして3つ目ですが、これまで自販機をご自身で購入し、管理していたが故障してしまいどうにもこうにもならない場合。このようなお話もよくいただきます。特に長年使用していた自販機はかなりの年代物。電気代も半端なく、儲かっていたのかどうなのかも疑問です。この場合も売上データについてはヒアリングさせていただきます。周辺状況とご要望にあわせて飲料メーカーを選定。売上が高い場合であれば、故障した自販機の廃棄まで弊社で行うことも可能です。自販機は以前は無料で引き取り可能でしたが、現在は有料でしか廃棄はできません。年代物であればフロン廃棄の制約もあるので、手間がかかります。

まとめ:自動販売設置の最近の傾向

こういった3つの事例の背景、自販機業界の事情について。ずばり、飲料メーカーのどこでも自販機を設置する時代は終わりを告げたということです。自販機の償却のために最低売上見込み基準を高く設定しています。また私たちもそうですが、自販機管理のコストも上がっており、売上の少ない自販機でも一定のコストがかかるため、シビアに自販機設置場所を見極めています。ボトルカーの燃料代、スタッフ不足による人件費の高騰、働き方改革推進のために効率を求めて設置場所も選定する。飲料メーカーの自販機商品の提携などはその表れです。そういった業界自体が収益が厳しくなってきている事情があります。また飲料メーカーや大手オペレーターが所属する業界団体(JAMA)でこれらの問題を解決するためにも取り組みを多々進めています。

ただそこは信頼関係をもってお客様の情報をご開示いただき、お互いの利益につながることを前提に進められれば、解決策も見つかります。我々オペレーターも自動販売機を管理する適正コストが確保できれば末永くお付き合いができると考えています。

自動販売機は飲料だけでなく、冷凍食品まで販売し、幅広く私たちの生活に根差しています。便利な反面、最低限の管理コストもかかります。協力して日常のワクワクをつくるために共に協力をして進めていきましょう。今回も最後までブログをお読みいただきありがとうございました。

 

話題の冷凍自動販売機「ど冷えもん」とはいかに?飲料自販機とは違う?

みなさまいつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。ブログ担当Tです。さて、コロナ禍によりここ数年の間、非接触ビジネスや新しい生活様式の確立が大きく取り上げられ、多くの方の日常が様々な場面で変わりつつあります。その変化のさなかで多くの業界や企業でも事業スタイルそのものを変えていくことを求められています。その変化は大なり小なりあるでしょう。自動販売機業界でももちろんそうです。

自販機ビジネス自体は、コロナ禍の中であらためて非接触のビジネスモデルであることに注目がなされましたが、設置場所により大きな打撃を受けている自動販売機も多数あります。観光地や駅などの交通関係、テレワークによる出社率の減少でオフィス内での売り上げも低迷しました。そのため私たちは売上を待つのではなく、取りに行くという視点からも人流の先を読み新たに人が集まっている場所へ、自販機を移動させています。主にアウトロケーション。そして公園付近や住宅街、公共交通機関からマイカーに移動手段がシフトされればコインパーキングへ積極的に自販機を設置しています。

飲料自販機は、売上を待っているイメージがありますが、こちらから取りに行くことができる可動式の店舗でもあります。競合が増えれば、他の場所へ。売り上げが下がれば、また他の場所を探す。そんなことが可能です。これまでも幾多のピンチを乗り越え、チャンスに変えてきました。そして自販機は日本では常に必要とされてきました。

そんなビジネスモデルが飲料だけなんてもったいないと思いませんか?これまでも、もちろん物販自販機は多数ありました。大企業や高層ビルの中ではコンビニ自販機なんかもあり、お菓子、パン、おにぎりの販売も行っています。利便性を求めてこの事業が続いています。ただ今回のコロナ禍で利便性の場所が変わり、これまで自販機と無関係であった業種や事業者の目に留まったのが冷凍自販機なのです。これまでもアイスクリームの自販機は施設や駅にありました。既製品を販売する自販機です。昨年から発売されたサンデン社製「ど冷えもん」冷凍自動販売機はこれまでの冷凍自販機とはちょっとちがいます。

本店から離れた場所で設置

「コロナ禍による非接触ビジネス・SDGsにもつながるフードロス対策・働き方改革を後押しする無人販売の拡大/営業時間の拡大(365日24時間販売)・自社のメニューがそのまま商品になる」を実現できる新たな事業=冷凍自販機での販売なんです。

繰り返しますが自販機は本来待ちのスタイルでした。コロナ禍によって、こちらからも需要を求めて動くスタイルに変化し始めています。ただ飲料自販機は様々な場所におけるので、それができる。冷凍自販機は、基本的に飲食店様が中心に自社で導入する場合が多いため、その多くが自店舗前に設置するパターンが多いでしょう。だからそれとは違うのでは?とお考えかもしれません。

しかしながら前段落で上げたメリットが利用次第では生み出されるのです。お客様の来店を待っていたお店が、店先の冷凍自販機により、たくさんのきっかけをつくることができるのです。①新しい客層開拓 ②新しい商品開発への取り組み ③営業時間外の売上ロスの削減とその客層の取り込み ④冷凍自販機から実店舗への誘導(新たなファン作り)⑤お店の味をご家庭に持ち帰ってもらうことでの家族客の獲得ができる。場所を変えることだけが、攻めでもありませんし、同じ店舗前でも2号店/冷凍自販機店として新たな挑戦を行ってもらうことが攻めの営業となります。そしてここで試行錯誤をすることは、お店での失敗ではありません。だから今までの目線と違ったことを行って、ピンチをチャンスに変えていただきたいと考えています。

冷凍自販機ど冷えもんの性能とは?

サイズは飲料自販機より少し奥行がある程度で、あまり変わりません。電源も100V家庭用(単独ブレーカーでの電源供給がBEST)ですし、雨風関係なく全天候型です。

ど冷えもんの導入はいたって簡単です。本体費用+作業料(自販機設置費用)で始めることができます。現在数種類のど冷えもんのバリエーションが発売されています。簡単に言うと、ど冷えもん標準タイプだと大きな商品(1個600gまで)だと5種類(各10個装填)。小さな商品(1個300gまで)だと10種類(各10個装填)まで発売できます。細かな設定はありますが、商品にあわせて大小組わせてみてください。

ツインストッカー(600g迄/個)
パーテーションで小部屋に分ける(300g迄/個)

 

他にもちろん様々なオプションがあります。キャッシュレス端末を取り付けることも可能です。交通系マネーやQR決済もこれでばっちりです。

お店のアピールや商品イメージを高めるため独自の自販機ラッピングもできます。お店のロゴや商品写真などがあれば一からデザイン化のお手伝いをいたします。人目を惹く自販機も楽しいですよね。

お店から離れた場所に置く場合に助かるのが、遠隔自販機管理システムです。サンデン社が用意してくれているこのシステムは売上の累積管理にも便利です。コストはかかりますが、数字をきっちり管理したい方には助かるオプションです。

オプションには当然費用が掛かりますが、後からの取り付けも可能なので運営しながら考えるのも一つですね。自販機での販売というのは、きまった形はありません。こんなことをしたい。あんな商品を試してみたい。それがスタートです。そして自販機での売上が実店舗の売上につながることが本当に一番です。ここも飲料自販機とは違うところです。自販機での売上で完結しない。その後が楽しみなんです。だから商品開発+お楽しみ開発(クーポンやお店の宣伝)をスタッフと一緒に考えてモチベーションを上げていく!いろんな仕組みを考えて是非とも冷凍自販機ど冷えもんへの投資の元を取って欲しいと思います。

私たちは冷凍自販機を販売するというよりは、自販機という売り場の可能性を拡げたいし、知ってもらいたい。JAMA(自動販売協会)の正規会員として、日本での自販機をこれからも必要としてほしいと思い、お問合せを含めてたくさんのお客様にご提案をしています。やりたいことがたくさんできるようにスタートを身軽に。もちろん値段もですね。そしてアドバイスをしっかりして、成功いただけるように、ど冷えもん正規代理店として弊社WEBサイトを通して、多くの方のお役に立てるよう情報発信をしていきます!

最後におまけです。冷凍でなくてもこんなこともできます。そんな写真です。地元で愛されるブランド。多くの方にさらに知っていただくために、ソース愛溢れる1台です。

自販機万歳!とにかくやってみなはれで、新しい時代突き進みましょう!最後までブログお読みいただき、ありがとうございました。次回も楽しみにお待ちください。

 

 

 

自動販売機の設置できるサイズや高さ

みなさまいつもブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。ブログ担当Tです。何気なく街を歩いていると、ビルの前やマンション軒先、駐車場の片隅に結構な台数が設置されていますよね。オフィス内や工場の休憩スペースにも安全基準を守り、たくさん設置されています。自販機は設置スペースに応じて様々な本体サイズから選択されて設置がされています。そして以前のブログでも取り上げていましたが、新聞紙一枚分あれば設置できると簡単に御提案したりもします。今回は自販機本体のサイズやそこに関する注意事項、設置スペースやそこに関する注意事項についてブログを進めていきたいと思います。

国内自動販売機製造メーカーは2022年2月時点現在2社です。富士電機株式会社とサンデン・リテールシステム株式会社。2020年まではパナソニックグループも製造メーカーとして参入していましたが、事業から撤退いたしました。市場にはまだまだたくさんのパナソニック製も存在しています。この自販機製造メーカーの自動販売機を赤く塗装したり、青く塗装したりして飲料メーカーが実際に設置をしたりしています。

では自販機本体寸法は?簡単に言うと現在製造されている缶・PET専用自販機は、幅は70㎝から136㎝程度。奥行は32㎝から87㎝程度まで。幅と奥行きの組み合わせにより決められた規格の自動販売機サイズがあります。標準機として私たちがよくご提案するのは、幅100㎝×奥行74㎝(奥行67㎝)サイズもしくは幅119㎝×奥行74㎝(奥行67㎝)サイズ、PET多品種対応自販機として幅132㎝×奥行74㎝サイズのものです。いちばん量産化されており、在庫台数も用意できやすいサイズです。このサイズを中心にご提案をすることが多いでしょうか。幅と奥行きはこのように、バリエーションがあるので、スペースに合わせて調整ができますが、自動販売機の高さも当然に設置場所によっては、注意しないといけません。

自販機本体の高さはすべて共通で183㎝(+足の長さ)です。この自販機の高さは製造メーカーどこも同じです。比較的高さに関してはアウトドアならあまり気にしないでしょうし、インドアでもだいたいは問題にはなりません。注意するというのは、自動販売機をくり抜いたスペースにはめ込み設置をしたり、頭上に障害物がある場合。アウトドアでも看板などがある場合には、自販機の高さはしっかりと計算しないと設置できないということになります。そして+足の長さというところを注意してください。自販機には金属製の足が4本ついています。この足部分を回して本体から伸ばしたり、引っ込めたりして設置面との水平設置の調整を行います。だから自販機の実際の高さが少し変わります。自販機設置の方法を以前のブログでもご紹介いたしました。直接アンカー固定や高さの無い転倒防止版(主にインドア用)だと高さ190㎝くらいで問題がないと思います。アウトドアで設置する際によく利用されるコンクリートブロック板を使用すると、それだけで高さ10㎝となりますので、高さ200㎝くらいと考えて設置を進めるのが間違いないと思います。

上の写真は、自販機コーナー施工例です。はめ込みの上の部分に余裕が少し必要です。自販機を設置するときに後ろに倒しながら入れるため、自販機の高さに余裕がなく、ぎりぎりでは入らなくなります。

あと自販機の頭上や幅ばかり気にしていると、他のところで失敗をすることがあります。まずは、自販機の足元です。傾斜地や突起物、散水栓があり、それを使用できるように設置したいとなれば、通常の自販機の足の長さをロングタイプに切り替え、高さを上げて設置する必要があります。4本とも交換する場合もあるでしょうし、傾斜地で前足2本を長くして傾斜地での水平設置を確保する場合もあります。たとえ直接固定でも自販機の高さが高くなります。このような特殊設置面は十分にアドバイスを専門業者にもらって設置をご検討ください。

上の写真右側が前足、左側が後ろ足です。足の長さを調節しているのがわかりますか?

上の写真右側がロングタイプの足。左側が通常の足の長さを短くして設置しています。

次に見えないところですが、自販機の背面スペースです。背面に壁がない場合は特に考えなくても問題はありません。壁がある場合は、背面スペースとして1㎝から2㎝(機種により異なる)を自販機本体と壁との間に確保する必要があります。当然自動販売機の電源コードが背面から出ているため、その突起分を確保するということと、排熱スペースを確保するということから、背面スペースを確保します。

そして設置した後にしまった!ということが稀にあるのですが、自動販売機の扉(幅)分の開閉余地が自販機の前にあるか?例えばインドアであれば、自販機前に机があり、扉を開けると当たってしまい、扉を全開できない。給湯室などの場所奥で扉があけられなくなる、補充ができないなど。アウトドア設置でも前面の下に花壇があり、扉が当たる、電信柱で全開ができないなど。設置後のイメージをしないと気が付かないところです。全開できなくても90度ほど扉が開けば何とか補充はできます。でも自販機内で商品が詰まり、自販機庫内の商品収納ラックを分解して取り出して修理となった場合、自販機を一度移動しないと修理ができないという事態になります。そこまでは、なかなか気が回りませんよね。。。。

自販機前に電柱があるため、扉幅を電柱をかわして開閉できる幅までに抑える必要有

自動販売機のサイズとして、最後に自販機本体の重さです。これは念のために記載をする程度です。私たちもよっぽどでないと気にしません。幅100㎝×奥行74㎝サイズのもので本体重量は約250kg前後です。そこに+商品重量です。このサイズなら190ml缶コーヒーなら620本程収納されます。120kgほどなので、合計370kg。ペットボトルを装填することが基本なので、400kg~450kgくらいは想定するべきでしょう。プレハブの中や、古民家、木造床面などのインドアでは設置場所を再検討する必要があるかもしれません。ご注意ください。

自販機のサイズはお願いをする自販機オペレーター営業マンに相談をすることが大前提ですが、設置後の運営をイメージしながらサイズを選定することがとっても大事ですので、ぜひとも心掛けてください。

日常よく目にする自動販売機ですが、サイズとなるとあまり考えないですよね。今回のブログが設置イメージの参考になればうれしいです。今回も最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。次回のお役立ちブログもぜひとも楽しみにして下さい。